【円覚寺】泊まり込みで坐禅をしてきたので報告します!全然怖いところじゃないよ!【悟りへの道】
先日、お寺に泊まり込みで坐禅をしてきました!
夏休み中はバイトに追われてなかなか落ち着く暇がなかったので、この坐禅で気持ちもリフレッシュできました!
ところで皆さん、坐禅というとどのようなイメージをお持ちですか?
- 敷居が高い
- 宗教だし怪しい
- 足が痛くて辛そう
- お寺の決まりとかが厳しそう
こういうイメージがあって敬遠されてるのではないかなぁというのが僕の印象です。
でも実際はそんな堅苦しいものではないんです!
今回の記事は先日の宿泊坐禅会のレポートです!
坐禅を始めたきっかけ
僕は大学に入学してから坐禅を始めて、坐禅歴は今年で4年目になります。
何故大学に入って坐禅を始めたのか。
一番大きな理由は
「煩悩を消し去りたい!」
ということでした。
僕はサボり癖のある性格だったので、高校時代に勉強もせず遊びまくり、結果的に浪人生活を送ることになりました。
浪人中は勉強を頑張りつつも、やはり誘惑に負けることもしばしば…
そんな自分を変えたい!という気持ちで大学入学後、坐禅を始めました。
大学に坐禅部というものを見つけ、その秘密結社的な雰囲気にも惹かれるものがありました。
そんなこんなで坐禅を始め、年に1度はお寺に泊まって坐禅をするようにもなりました!
北鎌倉 瑞鹿山円覚寺について
そんな僕がよく坐禅をしに行っているのは、北鎌倉の円覚寺というお寺です。
鎌倉五山第二位の寺院であり、結構有名なお寺なんですよ!
そして夏目漱石の小説『門』は、この円覚寺が舞台になっています。
宿泊坐禅会当日
北鎌倉駅到着〜円覚寺へ
坐禅会は17時からでしたが、少し早めの16時に北鎌倉駅到着!
円覚寺はJR横須賀線北鎌倉駅を降りてすぐのところにあります。
駅の改札は無人で、自動改札機もありません!
こんな感じです!
そして改札を出るとすぐに円覚寺が見えてきます。
この階段を上がるとその先は円覚寺境内となります。
拝観料は
大人 300円
小人 100円
となっています。
円覚寺は結構新しいことにチャレンジしていく体質のようで、拝観料の電子マネー決済も導入していますよ!笑
円覚寺散策
少し早めに着いたので、円覚寺境内を少し散策することにしました。
まずは山門です。
山門は三解脱門(空・無相・無願)を象徴すると言われ、諸々の煩悩を取り払う門とされているそうです。
結構大きくて荘厳な感じがします。
次は如意庵です。
水木金曜日の10:00~16:00にはランチのできるカフェとして開放されています。
僕が行った時間はもう閉まっていました…
そして国宝の洪鐘(おおがね)を見ようと思ったところ…
こちらも開放時間終了でした。
やはり見学をするなら夕方から行くのでは遅いですね〜
こちらは妙香池。
CM撮影にもしばしば使われているそうです!
これから紅葉の季節になるととても綺麗なので、10月11月あたりに是非見に行ってください!
最後に大方丈です。
ここでは老師の法話などのイベントが行われます。
結構広いです!
坐禅会の様子
そんなこんなしているうちに坐禅会開始の時刻が近づいてきたので、会場となる居士林へと向かいます。
この先にある小屋で1泊2日を過ごします。
この先は携帯の使用は禁止なので、写真はありませんが、流れを書いていきます!
居士林へ入堂
居士林へ入堂し、和尚さんへ挨拶をします。
そして、坐禅をしやすい服装に着替えるとすぐに禅堂へと案内されます。
ジーパンや短パンなどのラフすぎる格好でなければ問題ないので、ジャージなどの服装の方もかなりいます。
僕は形から入るタイプなのでマイ作務衣に着替えました!笑
冬以外は部屋着としても使えるので、和風が好きな方は是非!
いざ禅堂へ〜坐禅会開始
着替えが終わると禅堂へ座布団を持って移動します。
こんな感じの場所です。
(撮影はできなかったので、円覚寺ホームページから引用)
和尚さんへ自己紹介や坐禅会に参加した理由などを軽く話し、その後和尚さんから坐禅の組み方についてのレクチャーがあります。
坐禅会が始まると、その後はもうひたすら坐るだけです。
坐禅をする上で大切なこと
坐禅をする上で一番大切なことは、余計なことを考えずに自分の呼吸だけに意識を向けることです。
これが簡単なようでとても難しいんです。
すぐに色んなことを考えてしまうし、時間が経つと足が痛くなってきてそのことに気をとられてしまいます。
こうやって何もしない時間を作ると、いかに普段の自分が色んなことに気を取られて生きているのかを実感することになります。
ただ、様々な感情(煩悩)が湧き上がってしまうのは仕方ないんです。
大切なのは、その感情(煩悩)に自分が取り込まれてしまわないようにすることなんです。
例えば、
嫌なことがあって「辛いなぁ」という気持ちになることは誰でもありますよね?
そんな時、「辛いなぁ」と思って苦しんでしまっていると、感情(煩悩)に自分が取り込まれてしまっていることになります。
そうではなく、
「今自分は『辛いなぁ』と思っているなぁ」というように、自分の中に湧き上がってきた感情を客観的に見つめてあげることができればいいんです。
そうすれば、その「辛いなぁ」という感情に付随する苦しみはかなり軽減されるんです。
坐禅をすることで、意識を外の世界から自分の中へと移していき、このような自分の感情を見つめ直すことができるようになります。
僕は、これが坐禅をすることのメリットだと思っています。
茶礼
17時からひたすら坐禅をしますが、21時頃になると茶礼というお茶の時間があります。
お茶とお菓子をいただく時間です!
禅とは、非日常的な厳しい修行ではなく、生活の仕方そのものであるという考え方がこういった茶礼の時間にも表れているのではないかと思います。
お茶の作法を教わり、大事にお菓子をいただきます。
食べられる部分は無駄に残さないように、お菓子の残りカスもお茶に入れて、残さずいただきます。
洋風のお菓子を出すこともある結構あるそうで、今回はマドレーヌをいただきました!笑
やはり夜に甘いものは禁断の味ですね!
消灯&夜坐
茶礼の後は22時までまた坐禅をし、その後消灯となります。
柏布団を敷き、禅堂で就寝することになります。
足の痛みからも解放されてやっと寝られる〜!
と煩悩まみれの僕は思ってしまうのですが、修行僧さんたちの中には
まだ坐り足りない!
という方もいるそうです。
そんな坐り足りない修行僧さんたちは、ひっそりと布団を抜け出し、夜の庭で坐禅を組むそうです。
それが夜坐です。
今回は僕もその夜坐を体験しました!
居士林を抜け出して向かったのは、大方丈の裏にあるお庭です。
この写真は夕方に撮ったものですが、夜になると噴水の後、虫の声、風の音などが混ざってとても気持ちいいんです!
禅堂内での坐禅とは一味違っておススメです。
15分ほど夜坐を体験し、その後は禅堂に戻って就寝します。
起床〜暁天坐禅
寺の朝は早い
午前4時になると和尚さんが禅堂へいらっしゃって和尚の合図の引磬(チーンって音がなるやつ)を鳴らします。
そしてすぐさま布団を片付けて坐禅の開始です。
やはり仏像の前で寝る緊張感もあったのか、深い眠りにはつけませんね笑
和尚さんの足音で目が覚めるくらいの浅い睡眠しかできませんでした。
午前4時というと外はほぼ夜です。
それが、坐禅をしているうちに少しずつ明るくなってくるんです。
その心地よさはなかなか他の場所では味わえるものではないと思います!
粥坐〜日天掃除
朝の坐禅が終わるともう終盤です。
粥坐と呼ばれる朝ごはんの時間です!
朝ごはんは超シンプル。
お粥(味つけはなし)、梅干し、たくあんのみです。
イメージ画像
(http://beacon-kyoto.com/people/P0000001198/A0000000103.html)
音を立てたり、お喋りしたりは厳禁なので、とても静かな食事になります。
食事ももちろん禅の一部。
普段の生活では、考えごとをしたりテレビを見たりしながら食事をすることが多いのですが、食事に集中するのでとても味を深く感じられます。
味付けもしていないお粥なのに、とても甘みを感じることができます。
食べ終わった後は、たくあんでお茶碗のぬめりをとり、お湯でお茶碗を洗って片付けます。
そして、もちろん洗ったお湯も全て飲み干します。
食べ物を大切にするということの重要性を感じる体験になりますね。
そして、ご飯の後は禅堂の掃除です。
掃除をしても埃があまり出でこず、修行僧の方々が日々しっかりと掃除をしていらっしゃるということが分かります。
宿泊坐禅会終了
そして午前9時頃、最後に1時間ほどの坐禅を組んだところで全メニューが終了となります!
坐禅中は辛くて時間が全然進んでないように感じましたが、終わってみるとあっという間だったような気がします。
坐禅会の後には円覚寺管長の横田南嶺老師との懇談会も設けていただき、お悩み相談タイムもありました笑
細かい話は秘密にしておきますが、仏教界でもとても有名な方とこうしてお話させていただく機会があるのはとても嬉しいことだなぁと実感します。
そんな横田南嶺老師は出版活動も積極的に行われていますので、是非書籍の方も読んでみてください。
仏教の話というより、日常生活における考え方についてのお話が多いので、どなたでも読みやすいと思います。
今回は最新作のこちらの本をいただきました!
4年間お世話になりました。
坐禅会を終えた感想
こうして4回目の宿泊坐禅会を無事終えました。
何回坐禅をしても、結局煩悩が消え去ることはありませんでした。
しかし、僕はそれでいいと思っています。
煩悩というのは人間にとって切っても切り離せないものなのだろうと思います。
ただ、そのことをしっかりと自分で認識することこそが大事なのではないかと思います。
自分はまだまだ未熟だ。
そのように思って、決して驕らないこと。
それを今後の人生でも大切にしていこうと強く思いました。
坐禅のススメ
長い文章でしたが、ここまで読んでくださった方。
本当にありがとうございます!
そして、ここまで読んでくださったということは、坐禅に対して少しでも興味を持ってくださったのではないかと思います。
そんな方に向けて、最後に円覚寺の初心者向け坐禅会について紹介します。
居士林の坐禅会
今回僕は大学の坐禅部として個別にアポを取って坐禅会を行わせてもらったのですが、一般向けにも坐禅会は行われています。
案内はこんな感じです。
僕もこれらのイベントに参加したことはあるのですが、まず最初は土曜坐禅会がオススメです!
土曜坐禅会の初心者の部は本当に基本的なところから教えてくださるので、初めはこれが一番良いと思います。
その後、経験者の部を経験し、もしも坐禅にハマったならば四季宿泊坐禅会や土日宿泊坐禅会に参加するのが良いと思います。
四季宿泊坐禅会は学生坐禅会と書いてはあるものの、半分以上が学生じゃないのであまり気にしなくて大丈夫です笑
また、ここには書いてないですが、毎月第2.4日曜日の朝9時から行われる日曜説教坐禅会というものがあり、それは毎回100人以上の方が参加し、老師の説話と坐禅がセットになったイベントなのでそちらもオススメです!
詳しくはホームページで!
最後に
今回、坐禅会のレポートと、円覚寺での坐禅会の紹介をさせていただきました。
もしかしたらこの記事を読んで、僕のことを怪しい宗教関係者だと思った方もいるかもしれません笑
実際、僕も初めはお寺に泊まって坐禅をすることに対しては不安がありました。
でも、実際に行ってみてそのようなマイナスイメージは完全に払拭されました。
ただ、坐禅や修行体験という建前のもとに実際に怪しい勧誘をしてくる団体がいるだろうということも事実だと思います。
だからこそ、その体験の場所はしっかり見極めるべきだと思います。
円覚寺は名実ともにしっかりとしたお寺なので、そのような心配はないと思うので今回紹介させていただきました!
もし興味を持った方は是非体験してみてください!
また、何か質問などがありましたら
シマノミ@酒呑みダイエット (@sakewonomudake) | Twitter
まで問い合わせください!
答えられる範囲で答えていきます。
それでは、良い坐禅ライフを!